ギャンブル業界には多くのゲームがありますが、ポーカーが最も人気のあるゲームのひとつであることは間違いないでしょう。ポーカーのストラドルとは、フロップの前にブラインドベットを追加で置くことができるというものです。続きを読んで詳細をご覧ください。
ポーカーにおけるストラドルとは
ストラドルとは、主にライブポーカーで使われる、任意で行うブラインドベットのことです。どのカジノにもこのポーカー戦略に関する独自のハウスルールがありますが、ストラドルベットの基本的な要素は次のとおりです。
- テキサスホールデムやポットリミットオマハポーカーなどのライブキャッシュゲームで利用可能
- ビッグブラインドのすぐ左に座っている次のプレイヤーに、このベットをするオプションがある
- カードを見る前に口頭でストラドルを告げなければならない
- 常にビッグブラインドの2倍に相当し、新しい「リンプイン」レベルを設定
- ストラドラーは、自分のカードを見た後に行動する機会が増える
- リスクファクターを高める以外にゲームへ与える影響はない
では、実際にライブポーカーゲームでストラドリングがどのように機能するのかを見てみましょう。
ストラドルはポーカーでどのように機能するのか
ほとんどの場合、ポーカープレイヤーはこのベットをアンダー・ザ・ガンまたはボタンポジションから行います。ストラドルベットは、ビッグブラインドの2倍の額を賭けるのが一般的で、基本的にはブラインドレイズとなります。
例えば、ゲームが€5/€10ノーリミットホールデムポーカーであれば、賭け金は€20となります。このように、ストラドルはポーカーゲームの賭け金を増やしますが、スタックとポットの比率を下げます。
有効スタック€200の€1/€2ホールデムゲームに参加している場合、誰もベットする前のSPRは66.66となりますが、プレイヤーがストラドルベットをミックスに投入すると、SPRは28.57に下がります。
SPRが下がると、ゲームの運要素が増加します。つまり、優れたプレイヤーはエッジを失い、プリフロップのレンジやポーカー戦略を変えなければならなくなるのです。
ポーカーストラドルのルール
ストラドルベットに関するハウスルールは、カードを見る前に最初にベットすることと、パンターがストラドルベットをするときのプレイの順序を中心に展開しています。
ストラドルに賭けたプレイヤーは、ディーラーがホールカードを配った後、ディールが始まる前に最後に行動する権利を獲得します。経験豊富なプレイヤーにとって有利なポジションです。
ポーカーでストラドルをする理由
ストラドルを使うと、周りのプレイヤーの多くが大きなスタックを抱えている場合、より大きなポットを獲得するチャンスを増やすことができます。ストラドルはゲームをリラックスさせ、ベッティングアクションと興奮を高めるきっかけとなることが多いです。
その上、次のプレイヤーが意図したよりも大きなゲームを開始する要因となり、プレイヤーへのプレイッシャーが高まり、プレイに悪影響を及ぼす可能性があります。
誰がポーカーでストラドルできるのか
ほとんどのポーカールームでは、アンダー・ザ・ガンのみがストラドルを実行できます。とはいえ、中にはミシシッピとボタンのストラドルを許可しているテーブルもあります。
賭け金の高いゲームでは、多くのカジノでダブル、トリプルストラドル、あるいはそれ以上のストラドルを認めている場合があります。
いつストラドルができるのか
初心者が抱く最大の疑問は、このベットをいつ置けるのかということです。
- すべてのストラドルベットは、ディーラーがカードを配る前に行わなければならない
- すべてのストラドルは、スモールブラインドとビッグブラインドのポスティングの後に置かなければならない
オンラインポーカーでストラドルが起こることは稀で、通常はブラインドが固定されているキャッシュゲームで起こるものです。オンラインゲーム業界が主流になるにつれて、ストラドルが普及しなくなる可能性は否定できません。そのため、定期的にカードルームでプレイしない限り、この珍しい戦術を試すことはできないでしょう。
ポーカーストラドルのシナリオ
ストラドルポーカーに複雑なルールはないので、一般的に許可されているストラドルプレイがいくつかあります。例えば以下のとおりです。
アンダー・ザ・ガンストラドル
アンダー・ザ・ガン(UTG) ストラドルは、ビッグブラインドのすぐ左隣に座っている最初のプレイヤーが行うクラシックベットです。通常、2 回目のベッティングラウンドの前に真っ先に行動するのがアンダー・ザ・ガンポジションのプレイヤーとなります。
テーブルで他のプレイヤーよりも先に行動すると、対戦相手に大きなプレイッシャーがかかる可能性があるため、「アンダー・ザ・ガン」という名前が付けられています。ストラドルベットをすることで、UTGプレイヤーはストレスを軽減し、この状況を逆転させることができるのです。
ストラドルベットを置くと同時に、アンダー・ザ・ガンは第2ラウンドのベッティングが始まる前に行動する最後のプレイヤーとなります。
ミシシッピストラドル
このバージョンのゲームでは、どこに座っているプレイヤーでもストラドルを置くことができ、ストラドルを行うプレイヤーが最後のプレイヤーとなり、第2ラウンドのベットが開始されます。
これによりプレイの順序が変わる可能性がありますが、ストラドルを行うプレイヤーがターンをスキップして最後のポジションにスロットを入れて、ベッティングラウンドが通常どおり続行される場合もあります。
ノーリミットゲームにおけるストラドル
ノーリミットオマハポーカーとテキサスホールデムでは、ストラドルベットに好きな金額を投資することができます。この戦術は、よりアクションのあるポーカーゲームを楽しみたいプレイヤーに人気があります。
ポーカールームによってルールが異なるため、上記の3つのシナリオとは別に、プレイヤーはさらに2種類のストラドルを使用することができます。
ボタンストラドル
ボタンストラドルは、ミシシッピストラドルにおけるひとつのバリエーションで、ボタンプレイヤーがこのベットを行うことができます。
ボタンストラドルはUTGストラドルより優先され、ディーラーはカードを配る前にアンダー・ザ・ガンベットをプレイヤーに返金します。
これによりプレイの順番が変わるわけですが、カジノはこの混乱にいくつかの異なる方法で対処します。
- 場所によっては、プリフロップのアクションは UTG プレイヤーから始まり、ポーカーテーブルを時計回りに 1 人のプレイヤーずつ進み、ボタンを飛ばして 2 つのブラインドに移動してからボタンに戻ります。もしボタンがレイズすることになったら、その手順はもう一度やり直しになります。
- 他の場所では、スモールブラインドが最初に、次にビッグブラインドが、そして他のすべてのプレイヤーが続き、ボタンは2回目のベットラウンドの前に最後の行動をとります。
リレイズの量によってアクションの順番が入れ替わると、事態は非常に複雑になり、追っていくのが難しくなります。
スリーパーストラドル
ミシシッピストラドルの別バージョンで、スリーパーはテーブルで順番を待つだけです。もし、他の誰かがブラインドをコールしたり、ベットをレイズしたら、スリーパーストラドルは落ちます。
クラシックダブルストラドル
UTGプレイヤーの真左のプレイヤーがリストラドルを決めるミシシッピストラドルの最終バージョンです。つまり、最初のストラドルよりもさらに大きなブラインドベットを置くということです。
通常、最初のストラドルの2倍の金額で、事実上、テーブル上に第4のブラインドを作ることになります。
ストラドルはいつ行うのが最適?
スモールブラインドやビッグブラインドと違い、ストラドルは任意であり、まだ見ぬカードに多くの資金を投入する正当な理由はそもそもありません。多くのプロプレイヤーは、このプレイを負けプレイと考えているくらいです。
要するに、ストラドリングは純粋なギャンブルでしかなく、他のプレイヤーに自分よりも多くの現金を投入するよう圧力をかけることができる場合にのみ推奨されます。
無謀にストラドルベットを行うべきではありませんし、経験豊富なプレイヤーでさえ行うのはごく稀です。とはいえ、以下のような場合には戦術的なアドバンテージを得ることができる可能性があります。
- ルーズでパッシブなテーブルでプレイしている:2回目のベッティングゲームラウンドの前にルーズなコールをしている対戦相手が多い場合、ストラドルはアグレッシブなポストフロップベットで相手を怖がらせる前に賞金プールを積み上げることができます。この戦略は、よほど自信があるか、ブラフが得意でない限り、裏目に出る可能性があります。
- 全員が行っている:テーブルにいる全員がストラドルしている場合は、トレンドに参加するのが最善の場合がよくあります。最高のシナリオは、アクション満載の体験と賞金アップのチャンスが高まる状況ですが、そのような状況でも、自分を律していないと、本領を発揮できず、大きな損失を出してしまうことがあります。
- 全員が下手:ストラドルは、非常にタイトなテーブルでプレイしているときに、より多くのアクションを得ることができます。弱いプレイヤーを通常の戦略から追い出すことで、優位に立つことができます。場合によっては、ストラドルがこうしたプレイヤーをさらにタイトにさせることもあります。
ポーカーでのストラドリングは、「少ない方がいい」というのが鉄則です。
ストラドルをすべきでない状況
どのポーカーテーブルにチップを置いても、ストラドリングはほとんどの場合悪い戦略です。特に、以下のような場合はなおさらです。
- 失うものが大きい:試合に勝ちたいなら、統計的にはまずい戦略です。リスクを大きく高め、ポーカーチップを大量に失うことになりかねません。カジュアルなプレイヤーがストラドリング戦術を行ったとしても、真剣なプレイヤーのカモにされてしまうだけなのです。ポーカーでは、ランクの低いスートカードでも配られる確率は 30% 未満なので、この確率で高いベットをしても意味がありません。
- プレイッシャーを楽しめない:賭け金が高いほど、勝つためのプレイッシャーが大きくなるものです。焦りやプレイッシャーのかかる判断をしてしまうなど、プレイに影響を与えることもあります。十分に構成され計画されたゲームプランがない限り、ストラドルベットは不利に働く可能性が高いです。
- 戦略が変わってしまう:資金が限られているプレイヤーは、ストラドルによって選択肢が大幅に減ることに気付くでしょう。スタックが予想より2倍速く減っていることに気づくかもしれません。
- 一般的に、ストラドリングは利益につながることが少ないため、あまり良い方法とは言えません。
ストラドル戦略はゲームプレイにどのような影響を与えるのか
ストラドルはプレイの順序を完全に崩すものですが、熟練したプレイヤーにとってはさらなる挑戦となル一方で、ゲームに慣れていない人にとっては大きな混乱を招きがちです。
全体として、ストラドリングはテーブルのダイナミズムをよりタイトにすることを意味しています。経験豊富なプレイヤーでも、ストラドリングは不安で、思ったより早くフォールドしてしまうことがあるのです。
これは、スートコネクターやローポケットペアなど、そこそこの手札を持っているときにも起こります。これは、ストラドルがレンジ内で最初にレイズしたハンドをスリーベットまたはコールレンジに移すためです。
まとめと結論
要約すると、ポーカーにおけるストラドリングは、ストラドルするとポットが増え、SPRが下がるため、ポーカーのゲームからスキルの要素を取り除くことができる破壊的な戦術であると言えます。
ストラドルの場合、統計的に最も収益性の低いポジションの1つであるブラインドに申し込むことになります。
多くの場合、アンダー・ザ・ガンのプレイヤーに限定されますが、ボタンプレイヤーやミシシッピストラドルの場合は誰でも使える場合があります。
通常、ストラドルのサイズはビッグブラインドの2倍に相当しますが、キャップされていないストラドルはどのような金額でも可能です。ストラドルベットをしたプレイヤーは、フロップの前に最後にプレイするというアドバンテージを得ることができます。
要するに、ストラドリングはストラドラーのリスクを効果的に高め、プレイの順序を変えるくらいで、ほとんど意味がありません。自分でストラドルをプレイするのを避けるのは簡単ですが、他のプレイヤーがこの戦術を使っている場合は、集中し続けることが重要です。
ポーカーのストラドルとは何ですか?
ポーカーでは、カードが配られる前にストラドルがプレイされます。これはオプションの追加ブラインドベットで、通常ビッグブラインドの2倍に相当します。ストラドルベットに制限がない場合もあります。
ストラドルには何の効果があるのですか?
ポーカーでストラドルをすると、事実上ビッグブラインドを買い、賭け金を2倍にすることになります。
これは慎重なプレイヤーを先送りさせるのに効果的な戦術で、フロップ前の最後のポジションという特権を獲得できます。これにより、プレイする前に他のプレイヤーの手札についてより多くの情報を得ることができます。
ポーカーでストラドルは何回まで可能ですか?
ストラドルベットは、ほとんどの場合、ビッグブラインドの2倍です。ノーリミットポーカーゲームでは、ベットできる金額に制限のない上限なしのストラドルに出くわすことがあります。
ストラドルはレイズとみなされますか?
ポットは増えますが、ストラドルはオプションのブラインドベットであるため、このベットはレイズとは見なされません。
ストラドルでお金を失うことはありますか?
ストラドルでは、賭け金がすぐに上昇するため、多くのキャッシュを失う可能性があります。一度にいくら賭けているのかわからなくなり、資金不足になるのが早くなりがちです。
統計的に、ビッグブラインドやスモールブラインドからプレイするとプレイヤーは損をするので、このポジションに自発的に入るのは意味がないのです。
ストラドルはいい戦略ですか?
1人以上のプレイヤーがプリフロップでルーズなコールをして、アグレッシブなポストフロップベッティングにフォールドすることが確実でない限り、儲かる戦略になることはほとんどありません。
この場合に限り、ストラドルを使ってプリフロップのポットを増やし、ポストフロップで大きな賭けをする受動的な相手を利用することができます。