リバーでは大きな現象が起こるものです。オンラインポーカープレイヤーなら誰でも、ポーカーにおけるリバーの重要性は理解しているはずですが、なぜリバーがそれほど重要なのかわからない初心者の方は、ぜひこの記事を最後までお読みください。
リバーとは何か、リバーでの戦略とは何か、リバーでベットする際の注意点などをご紹介しています。
ポーカーにおけるリバーとは何か
テキサスホールデムポーカーの世界では、リバーは5番目のストリート、つまり5枚のコミュニティカードのうち最後の1枚が配られるときのことを指します。アクティブなポーカープレイヤーがここに到達するまでに相当な額のポットを投資しているため、賭け金がかなり高くなっている状態です。
リバーは次の順序でプリフロップ、フロップ、ターンを続けます。
- プリフロップ：コミュニティカードが配られない最初のベッティングラウンド。プレイヤーは2枚のホールカードを持っていて、ポットのオッズを投資するほど気に入っているかどうかを判断します。そうでない場合、プレイヤーはフォールドしてポットを放棄することができます。
- フロップ：3枚のカードがテーブルに配られること、ポストフロップ最初のベッティングラウンドです。
- ターンは：4枚目のコミュニティカードであるターンカードが配られた時のことであり、このステージは「フォースストリート」としても知られています。
- リバー：リバーカードがテーブルに配られることで、プレイヤーがより良いハンドを作るために使う最後のカード。
しかしリバーカードが配られた後はどうなるのでしょうか？生き残ったプレイヤー全員がハンドを公開して比較する前にベッティングラウンドを行い、ショーダウンが始まります。そして、最も良いハンドが勝者となり、そのプレイヤーはポットを獲得する仕組みです。
ポーカーにおけるリバーの攻略法
優れたリバー戦略でプレイすれば、当然リバー戦略を使わないプレイヤーと比べて常に有利になります。そのためには、このストリートで注目すべき点について知っておく必要があります。
ポーカーにおける鉄則のひとつに、各ストリートで他のプレイヤーがどう行動するかに常に注意を払うというものがありますが、リバーになるとその重要性はさらに増します。
キャッシュゲームやポーカートーナメントでは、他のプレイヤーに勢いを与えずにお金を失うことは絶対に許されないので、これは致命的な間違いであることがほとんどです。
ポーカーのリバーはどうプレイすべきか
多くのプレイヤーは、テーブルでのプレイヤーポジションをあまり考慮しないリバー戦略を持っていますが、このような戦略は当然のことながら相手も持っています。実のところ、以下で紹介する一般的なアドバイスは、しばらくポーカーゲームをプレイしている人にとってはかなりシンプルなものです。
「インポジションでプレイする場合」と「アウトオブポジションでプレイする場合」の2つに分かれ、「インポジション」とはレイトポジションを指し、他のプレイヤーよりも後に行動できるため大きなアドバンテージを得られる一方、「アウトオブポジション」とは、プレイヤーが誰よりも先にプレイするアーリーポジションを指し、ポーカー最大のデメリットの1つです。
ポジションが決まったときのリバーのプレイ方法
ポジションについたら、まず自分のアドバンテージを活かすことを目指すべきであり、リバーがその戦術を発揮する最善の場所です。
ハンドに自信がない場合は賭けない
ハンドの強さによってプレイ方針が決まるわけですが、リバーも例外ではありません。自分が誰よりも強いハンドを持っていると確信していない限り、決して大きな賭けをしないでください。例えば、ウエットボードのツーペアでリバーにベットするのは、相手がフルハウスを作る可能性があった場合、悪手です。ブラフで無防備な相手に勝つこともできますが、自分が負けるリスクは明らかに高くなります。
リバードされないように
どのポジションにいようとリバードされることはあり得ますが、この記事の目的は、あらゆる可能性に気づいてもらうことです。「リバード」されるということは、対戦相手がリバーでラッキーなコミュニティカードを拾うことにつながり、強いハンド、ベストハンドにもなり得ます。リバードされそうなときはわかるものなのでしょうか？
彼らが行うベットに注目してください。小さなベットは、相手が試しにベットしている、あるいは単に良い手札を持っていないことを意味します。大きなベットは、相手がリバーで運が良かったことを意味し、自分がそのテーブルで最高の手札を持っているという自信がない限り、自分は先にフォールドしておくべきです。難しい決断かもしれませんが、損失を避けたいのであれば、あまりハンドにこだわりすぎないでください。
アウトオブポジションにおけるリバーのプレイ方法
アウトオブポジションというハンデはあるものの、賢いハンドプレイはリバー時にマストです。
狭いレンジでプレイする
あなたが行動した後、相手はいくらでもベットやレイズができるため、アウトオブポジションで緩やかなハンドレンジを追求することに意味がないことが多いとされています。アーリーポジションにいる状態で弱い手で勝とうとすると、たいてい予想以上に損をすることになるわけです。タイトなレンジでプレイすることは、ポジションがない場合、唯一の有効な行動であることが多いので、ポストフロップに成功した場合はコミュニティカードとの関係でホールカードを慎重に評価しておきましょう。
フォールド・トゥ・バリュー・ベット
リバーでアクションした後、バリューベットには必ず注意しましょう。対戦相手がベットしたりレイズしたりした場合、その相手が悪いハンドを持っている可能性はほとんどありません。ブラフであろうと、賭け金を増やそうとする試みであろうと、あなたのハンド（強いハンドであろうと弱いハンドであろうと）が、相手があなたの後に行動するのを見て、ベットやレイズをコールする価値があるかどうかを決めましょう。
ポーカーでリバーをプレイするための最高のヒント
勝者発表前の最後のベッティングラウンドであるリバーは、このゲームで最も重要なストリートです。この段階では、対戦相手の行動について入手できる限りの情報が得られるため、ポットを獲得するには、これを有利に利用することが最も重要となります。
実際リバーは、熟練者と未熟者の差が出るところです。リバーでのブラフは、ワールドポーカーツアー主催のトーナメントやラスベガスのハイローラーテーブルなど、世界中のポーカーの大舞台で起こることが知られています。とはいえ、経験豊富なプレイヤーにブラフを見破られると、簡単に裏目に出てしまうこともあります。
リバーでは、プレイヤーの手の強さ、ポットオッズ、経験、ポジションなど、いくつかの要素が絡むものです。これらの要因のいずれかによってゲームに勝つことができるため、目の前の状況を最大限に活用するのは各プレイヤー次第なのです。
リバーで一番やってはいけないこと
もしあなたが良いポジションにいて、ハンドがかなり強いものであった場合における最悪の選択肢はスロープレイです。「スロープレイ」という言葉は、ハンドを受動的にプレイする行動であり、大きなベットやレイズをするのではなく、チェックしたり控えめなベットをしたりすることを指します。
強い手札をスロープレイすることが、なぜそんなに悪いことなのでしょうか？ポーカープレイヤーの目的は、強いハンドが現れたら、それを活用することです。強力な手札はそうそうあるものではありませんから、その手札を大切にすることが重要になります。実際、強い手札で得た賞金は、少額とはいえ、ブラインドに起因する頻繁な損失を帳消しにしてくれるのです。
最悪の手札でリバーにたどり着いた場合を除き、保守的な行動をとることは推奨しません。ポットを勝ち続けることは、ポテンシャルがあるときに非常に重要になります。
一方、悪い手札でリバーにチェックした場合、選択肢は2つです。
- ブラフが相手を惑わせることを期待して、大きな賭けをしましょう。前述したように、相手が良い手札を持っている場合、この手は不利に働くことがあります。成功すれば、あまり手間をかけずにポットの中身を楽しむことができます。
- （アーリーポジションにいる場合は）相手も同じようにチェック することを期待します。これはポットに何も投資しないので、リスクの少ない動きですが、自分のハンドが他のハンドに勝てば勝利をつかめます。相手が自分に合わないベットをした場合でも、チップスタックを傷つけることなくいつでもフォールドできます。自分のハンドが弱い場合は、大きなベットが来たら気軽にフォールドしましょう。